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産業能率大学通信 50代で卒業してみた

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ズバンボン
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この3月に4年半かかって産業能率大学を卒業しました。今回は産能大通信を考えている大人の方向けの情報です。

いや〜、長かったな。大卒まで道のり・・・。私は若い頃大学を中退(二つも!)したので、大卒というものが何か人生の積み残しのような気分で居心地の悪さを感じていました。
アンケートなどで最終学歴にチェックを入れるのがあるじゃないですか。(□大学院、□大学、□専門学校、□高校)みたいなの。□大学中退、なんていう選択肢は無いんですよね。これからは安心して(□大学)にチェックを入れます!(話しが小さい・・(^_^;) )
一流大でも中退は高卒、Fラン大でも卒業は大卒、という括りもありますよね。

大学によって卒業率がかなり違う

そんなわけで、40代を終わろうとするある日、私は大学入学を決意したのです。といっても仕事をしながら卒業を目指すので通信の大学です。
そこそこ名前が通ってて私でも知っていたのは、中央大学、慶応大学、放送大学くらいでしょうか・・。
ネットの書き込みなどを見ると、中央大学と慶応大学は単位の認定が厳しく、とくに慶応大学は異様に厳しく、卒業率が数%という情報もあります(公式には未公開)。12年かかって卒業したという人の涙の体験記も読みました。

ズバンボン
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『若い頃の苦労は買ってでもしろ』といいますが、私は若くないので慶応は除外です。(^_^;)

中央大学も卒業率は20%台です。やはり卒業率は低いですね。一旦保留です。

さて、いろいろ調べていくうちに、近畿大、東京通信大学、そして産業能率大学あたりが通信大学としては有名なのが分かってきました。卒業率も60%以上なので真面目にやりさえすれば卒業できると考えて良さそうです。

スクーリングの受けやすさが重要

通信大学は卒業要件である124単位のうち30単位はスクーリングという実際に講義に出る面接授業を受けることが法律で義務付けられています。1科目2単位なので30単位となると4年間で15回スクーリングを受ける必要があります。

そして1回のスクーリングは15時間です。これを週末などに2日間ないし3日間で受講するのが一般的です。産能の場合は金曜〜日曜の3日間でしたが2018年から土日2日間になりました。

どこの大学もあまり変わらないと思いますが、年度のはじめにその年のスクーリングの予定が発表されます。自分の履修している科目がいつでも受講できるわけではないので、仕事の予定と照らし合わせながらよ〜く考えてスケジューリングしないと最後にスクーリング単位だけが足りずに留年することになります。
特に地方都市に住んでいてサテライトのスクーリングを狙っている人は、上手くやらないとしょっちゅう東京に出向いて講義を受ける羽目になります。

産能大学の場合は、10単位を上限としてWeb講義(講義数は少ない)と放送大学の単位をスクーリング単位とすることができます。1科目2単位取得できますがスクーリング単位にできるのはそのうち1単位です。私は放送大学を使いまくって10単位フルに取得しました。

その他に産能大学の場合は「ネットゼミ」というのがあって、ネットの掲示板を使って講師から出された課題を生徒同士がディスカッション(掲示板で)しながら進めていく授業もあります。これは2単位スクーリングとして認められます。課題の提出は5回くらいでかなりのボリュームがありしんどいですが、スクーリングに行かなくてよいのには変えられません。私は3回受講しました。

下は私のスクーリング単位の内訳です。認定単位というのは昔通った大学で取った単位の内、手続きして産能大に認定してもらった単位です。どこの大学にも認定単位の制度はありますので、手続きは面倒ですが実際に通い出すと1単位でも認定単位があると本当にありがたいです。

スクーリング 10単位(5科目)
Web授業(放送大8,産能2) 10単位(10科目)
ネットゼミ 6単位(3科目)
認定単位(昔の大学から) 5単位(5科目)
31単位

社会人にとってスクーリングに通うための時間を作ることが通信大学を卒業するために努力することの大半といっていいかもしれません。皆さん有給休暇を充てたり苦労して時間を捻出していました。

最近はネット授業中心で『通学ゼロ』を謳っている大学もありますね。産能大は5年前では珍しくネット授業があったり放送大学と単位互換制度があったり、また地方都市でのサテライト教室もあり、本当に助かりました。

私の場合は各種制度をフル活用することにより、結局一度も東京に出向かずに卒業することができました。

そして、当然ながら最も重要なのがスクーリングの質だと思います。いくら通いやすくても受ける価値のない講義は受けられません。社会人になって経験を積んでいるのでいくら卒業のためとはいえ15時間もつまらない講義に付き合うことは無理です。
産能大は一般教養科目のスクーリングは短大と合同で行われます。この合同スクーリングは内容もさることながらチャラいお兄ちゃんとかもいて大人が受けるには厳しいものがありました。
しかし、専門になると状況は一変してとても価値のあるものになりました。5回通ったスクーリングでは、有名な経営コンサルタントの方が実務家講師で来ていたりして(ここは産能大の良いところだと思います)とても勉強になりました。その中には今でも私の職場の経営コンサルタントをお願いしてお付き合いのある先生もいます。
最初は億劫に感じたグループワークも時間があっという間に過ぎるほど充実したものでした。

ズバンボン
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専門科目のスクーリングは年齢層も現役世代からシルバー世代まで様々でした。大人が行っても浮くことはありませんでした。

レポートと試験の難易度も無視できない

さて、スクーリングが重要と言いましたが、124単位のうち90単位以上を占めるレポートと試験による単位取得の難易度も当然ながら無視できません。

前述の慶応通信などはレポートの合格が至難の業という書き込みをよく見ます。大学は勉強するところですし、そういう価値観ももちろん否定しないのですが、ほどほどの努力で卒業したい人には難易度の高すぎる大学は不向きでしょう。

産能の場合、4年半通った感想では、ほぼノー勉かザッと勉強して取れる授業が6~7割、ある程度ちゃんと勉強して取れるのが2~3割、猛勉強しないと取れないのが1割、というところでした。
一般教養科目はほぼ大丈夫です。専門科目になると難しいのが入ってきます。しかし、学位目的とはいえせっかく通うのですから単位の取りやすさとは別に、ある程度はちゃんと勉強して身に付けたいですよね。マネジメントや心理学系の授業は役に立つものも多く、やってよかったと思っています。
しかし、仕事しながらの大学です。いつも全力で勉強できるとは限らないので、どうしても仕事が忙しい時は少し手を抜ける、という環境も卒業という目的のためには必要かと私は思います。

大学選びの時はその辺も考慮して、レポートと試験の難易度もBBSの書き込みなどでチェックするとよいと思います。

ズバンボン
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放送大学の「単位の取りやすい科目」は学生数が桁違いだけあってブログ情報などが充実しています。

卒業しやすさとは

1年次入学として、卒業するまでの期間は最短で4年間。ながければもっと。短いようで長いです。社会人が卒業を目指す場合、仕事や家事との両立、結婚したり離婚したり、子供の試験や、親との死別、配偶者の不倫、仕事の失敗、上司との喧嘩、転居、配置替え、失業、いろんな事がありますよね。
入学時のモチベーションがずっと続く保証なんてどこにもないと思います。

困難にあたったときに、「卒業をサポートする」という姿勢の大学かどうかが本当に重要なポイントだと思います。「大学なんだから厳しくて当たり前」も有りかもしれませんが、相当な覚悟が必要でしょうね。また最近は通信大学が急増していますので、入学する大学の選択が難しくなってきているようにも感じます。

最後に通信大学における「卒業しやすさ」とは何か私の考えを書きます。
それは、スクーリングの通いやすさ、レポートと試験の取りやすさ、講義の内容・質、ということだと思います。講義の内容・質に関しては、自分が興味を持てる分野の学部があるか、ということも含まれます。

スクーリングの通いやすさ = 卒業しやすさ
+
レポート・試験の難易度
+
興味の持続(講義の質、学部)

以上、実際に卒業してみての感想です。

ズバンボン
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前述の通り、最近は選択肢も急増しています。ぜひご自分に合った通信大学を見つけてください。

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