もう何十年もニコンを使っているのですが、ある時思い立って昔フィルム時代に使っていた古いレンズを取り出してデジタル一眼に付けてみました。うまく装着できるものとできないものがあり、最終的に分かったのですが、ネットで検索すると情報が多すぎるというか詳しすぎて逆に「要するにこういうこと」というのを理解するのに若干時間を要しました。
特にカニ爪の形状で判断する情報に惑わされて、偶然見つけた中古カメラ屋でいざオールドルレンズを選ぼうと思ったときに「あれ・・?」となってしまいました。
分かってみると「なんだ、こんなことか・・」となるんですけどね。
今回は私が理解に至るまでの、そんなところをまとめてみました。
今回の登場人物
最近カメラにハマっているカメラ女子のえりちゃん
中学からずっと写真部のカメラマニア、ワタルくん
世の中を達観した博士
デジタル一眼にオールドレンズを装着したい
デジタル一眼にオールドレンズを付けるっておもしろそう。
そうだね。今どきの写真とちょっと違う個性的な写真が撮れるよ。それにカメラ店やネットオークションで性能の良いレンズがとても安く手に入るのも魅力だね。
へ〜、安いのはいいわね!。オールドレンズってわたしのカメラにも付くのかしら?
えりちゃんのカメラはNikonのD610だったよね?。もちろん付くよ。でも「不動のFマウント」とは言っても中には装着できないものもあるからちょっと注意が必要なんだ。
そうなのね・・。装着できるのとできないのはどうやって見分けるの?
簡単さ。まず、ニコンのレンズは大きく分けてマニュアルレンズとオートフォーカスレンズがあるんだけど、オールドレンズと呼ばれているのはマニュアルレンズだよ。
マニュアルレンズには大きく分けて非Aiレンズ、Aiレンズ、Ai-Sレンズがあって、デジタル一眼に装着できるのはそのうち、AiレンズとAi-Sレンズだよ。それらを見分けないといけないね。
見分け方は、まず、蟹(カニ)爪と呼ばれている露出計連動爪に穴が空いていないのが非Aiレンズ。これはデジタル一眼に装着できないレンズなんだ。その非Aiレンズは絞り(f値)の表記が一列になっているのも特徴だね。Aiレンズ、Ai-Sレンズは絞り表記が2列になっているからね。
そうそう、それからAi-Sレンズは絞り値の最小絞りの数字がオレンジ色をしているんだ。
でもまあ、カニ爪で見るのが一般的かな。
分かった?
分かったような分からないような・・・・
見分ける方法はただひとつ
そろそろワシの出番じゃな。
よろしくお願いします。
デジタル一眼に装着可能なオールドレンズを見分ける方法はただひとつ。ここに段差があるかないかじゃ。段差に合わせて小さな絞り値がついておるの。
カニ爪の穴がどうとか絞りの色がどうとか一切見なくてよろしい。レンズの名称を知る必要もない。ニコンのレンズは種類が多いからの。余計な情報を入れるだけ混乱の元じゃ。
それなら覚えられそうです。
ざっくりと仕組みを知っているとさらに覚えやすいじゃろう。もともとの露出計連動爪はこういう棒状の形をしておった。ここにカニ爪を引っ掛けるわけじゃな。
時代が下り、棒状の突起から現代の方式に変わったんじゃな。(下の写真)。
この小さな出っ張りにレンズ側の段差を引っ掛ける方式に変わったのじゃ。なので下の様な形の古いレンズは現代のカメラには装着できない。今のレンズのような段差が無く真っ平らになっておる。
このレンズは非Aiレンズというものじゃが、仕組みを知っていればもはや名称を覚える必要もなかろう。
現代のオートフォーカスレンズにはカニ爪などついていないので、逆に古い突起式のカメラには装着できないのじゃ。下のレンズがそれじゃな。
ま、これも必要ない知識じゃ。
分かりました!。レンズのジョイント部分の段差で判断すればいいんですね。
僕も分かりました!。でも念のため、AiレンズとAi改レンズの見分け方、そして非Aiレンズの中でもニッコールオート、ニッコールCオート、ニューニッコールの見分け方が今ひとつ理解できていなくて・・・。教えてください!
うーむ・・・・(^_^;)
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