コーヒー好きの方で自家焙煎に興味のある方は多いと思います。
私もその一人でしたが、焙煎機の購入を考えると億劫でなかなか行動に移せませんでした。しかし、手網を使うと本当に手軽に、しかも美味しく自家焙煎ができます。
今回は手編を使ったお手軽自家焙煎の方法をご紹介します。
必要な道具を揃える
用意する道具は下の物たちです。
- 銀杏などを煎る手網
- ガスコンロ
- 耐熱手袋(ホームセンターで300円くらい)
- ドライヤー(cool送風のあるもの)
- はかり(料理用のものなど何でも良い)
- タイマー(iPhoneや腕時計など)
- 金ダライ(けっこう重要。金属製であればトレー、バケツや洗面器など何でもよい)
- アルミホイル
手網はAmazonで買えます。
ガスコンロは台所に作り付けのでももちろん良いのですが、ガスボンベ式のものがあればその方が火力も強く、後始末もラクです。
生豆の購入
さて、道具が揃っていよいよ珈琲豆を生豆で購入します。amazonで買うことができます。1kgで1000円〜1500円位で買えるのでとても経済的です。
私はいつも松屋珈琲というお店で購入しています。
ブラジルとキリマンジャロは煎りやすいと言われています。
特にブラジルは浅く煎っても深く煎ってもそれりなの味になってくれるので、ファーストチョイスとして最適だと思います。
ピッキング作業が大切
作業開始。まずはピッキングと呼ばれる不良豆の選別を行います。
小さすぎる、大きすぎる、割れている、丸まっている、虫食い(穴あき)、色が悪い、など要するにヘンな豆を分けていきます。
不良豆は珈琲の味を悪くする最も大きな原因のひとつですが、ピッキング作業は手作業なので、商業豆ではこの作業を行うことはまず無理でしょう。
自家焙煎ならでは作業なのでここは手を抜かず丁寧に行います。
下の写真のように優良豆と不良豆は一目瞭然です。(上の段が不良豆。下の段が優良豆です)
豆の種類や購入した回によって違いますが、不良豆は全体の1割弱くらいでしょうか・・。
230gの生豆を手網に入れます
今回使う手網の場合は一回に煎る豆の量は230gが適量だと思います。多すぎるとムラができますし少ないと効率が悪いですよね。
次に測った豆を手網に入れて手網にアルミホイルをかぶせます。
手網の蓋が開かないためと、アルミホイルが落ちないために金属製のクリップがあると便利です。
台所は新聞紙などでしっかり養生しましょう。チャフ(豆から出る皮)が飛び散りかなり汚れますから。
いよいよ焙煎開始です
1回にかかる時間は約10分間です。時間を経って見ていきましょう。(時間は目安です)
0分00秒
点火。火力はMAXで。炎の先からの距離は5cmくらい。手網が直接炎に触れないように気をつけます(炎に触れると炎上することがあります。すぐに消えますが、豆が焦げる味が落ちます)。円を描くように手網を振り続けます。
1分30秒
一旦火を止めて手網を置いて豆に熱が行き渡るのを待ちます。
3分00秒
焙煎再開。焼きムラがないようにひたすら手網を振り続けます。
6分30秒
1ハゼが始まる。(ハゼというのは豆が弾けることです。パチッという大きな音がします。ハゼは2回来ます。)
7分30秒
1ハゼが最大になる。
8分40秒
1ハゼがおさまり2ハゼが始まる。(2ハゼは1ハゼより小さな音です。ピチピチッという感じで1ハゼとは明らかに違う音なのですぐに分かると思います。1ハゼが止んでから2ハゼが始まるまで間があるときもありますし、連続してくることもあります)
9分00秒
豆から煙がたくさん上がる。(換気扇は最強で!。火災報知器が鳴るかもしれないので換気は充分にしてください。煙が上がっても怯まずに手網を振り続けましょう。
9分20秒
2ハゼが来てから30秒~40秒くらいからが勝負です。アルミホイルを外して手網の蓋を開け排煙します(まだ振り続けます)。
豆の色を見ながら火から下ろすタイミングをはかります。焙煎はあっという間に進みますので数秒の闘いです。
9分40秒
ここだ!というタイミングで火を止めて豆を金ダライに開けます。
モタモタしていると焙煎はどんどん進みますのでドライヤーで一気に冷却して焙煎を止めます。
1分間くらい冷却して煙が止まったら完成です。
網などに入れて一晩放置します。
すぐ飲んでも良いですが、一晩寝かせると味が落ち着きます。
後片付けも忘れずに
チャフでこんなに汚れます。
換気扇周り、床、レンジ周りなど完璧に掃除して奥さんなどに怒られないようにしましょう。
煎る前に豆を水で洗う(お米を研ぐように)方法もあります。水洗豆こんなにチャフは出ません。
水洗式は味がスッキリしますが、私は水洗しない方がコクがあって好きです。お好みですので試してみてください。
以上、簡単にできる自家焙煎の方法でした。自分で焙煎した珈琲って本当に美味しいです。ぜひお試しください!
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